NPS
読み方
エヌピーエス
NPSとは
NPS(エヌピーエス)とは、顧客ロイヤルティ、すなわち企業やその商品・サービスに対する信頼や愛着を数値化するための指標です。「Net Promoter Score」の略で、顧客が自社製品やサービスを他者にどの程度おすすめするかをスコア化することで、そのロイヤルティを把握することができます。
NPSは、顧客体験(CX)向上のための戦略立案や、商品・サービスの改善に役立てられます。
NPSの計算方法
NPSの算出には、顧客に「この商品・サービスを友人や同僚におすすめする可能性はどのくらいありますか?」という質問を行い、0点(絶対にすすめない)から10点(必ずすすめる)で評価してもらいます。その回答を以下の3つのグループに分類します。
- 推奨者: 9~10点をつけた人。非常に高い満足度とロイヤルティを持つ顧客。
- 中立者: 7~8点をつけた人。満足はしているが、特に推奨するほどではない顧客。
- 批判者: 0~6点をつけた人。不満や懸念を持っている可能性が高い顧客。
NPSは以下の計算式で求められます。
NPS = (推奨者の割合) – (批判者の割合)
NPSの活用例
NPSは多くの場面で活用されています。
- 顧客体験(CX)の改善: NPSを分析し、不満の原因を特定して顧客体験を向上させます。
- マーケティング戦略の立案: 推奨者をターゲットにしたキャンペーンを実施し、口コミを促進します。
- 組織全体のパフォーマンス評価: 顧客満足度を部門ごとに測定し、改善点を明確化します。
NPSと他の指標との違い
従来の顧客満足度(CS)とは異なり、NPSは推奨意向に焦点を当てています。顧客満足度は短期的な満足度を測る傾向が強い一方、NPSは顧客の長期的な忠誠心を評価するため、より戦略的な判断材料として有効です。